第7章 柱になる
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何だかんだと飲み始め、ワイワイと楽しげだ。いつもの如くまゆは超ご機嫌で桃太に絡みに行った。まゆ曰く、桃太は『親友』ならぬ『心友』らしく、全力で信頼を寄せている
まゆ「桃ぉ〜ちょっと聞いてよ!昨日さぁー私と真希ちゃんがなぁ、豊子ちゃんに叩かれたんよwねー真希ちゃん!」
真希「そうそう!何様って感じぃ〜超痛かったんですけど!まゆが試合に持ち込んで叩きのめしたけどさ、隊律違反スレスレだったんだからね!」
桃太「おー、そりゃ災難だったな」
まゆは適当な返事をする桃太の腕を掴んで揺さぶっている。周りには彼氏彼女に見えているとか
まゆ「ねぇ桃っ、ちゃんと聞いてんのぉ?他に言う事があるでしょ」
桃太「痛かったな可哀想に、まゆと真希の可愛い顔に何すんだよな!」
巌勝の米神には既に青筋が立っている、縁壱はいつも通り平然としているが内心穏やかではない
巌勝「縁壱、私もまゆに、ああいった事をされたい!クッ羨まし過ぎる…」
縁壱「同感です、今度言ってみましょう(あまり男を勘違いさせるような事をしないでほしいのだが…)」
二人がそんな会話をしていると、勇者が現れた。勇者の台詞に巌勝から殺気が漏れ出す迄あと三十秒
勇者な隊士「まゆ様と桃太殿は付き合ってるん?さっきの彼氏彼女の会話だぜぇ」
まゆ「いや、こんな甲斐性なし要らんし」
桃太「ばっ、馬鹿野郎!おっおお俺だってよぉ、こんなん///」
巌勝「……………」
まゆと桃太の温度差がヤバイ。巌勝の血管もヤバイ
巌勝の殺気まで残り三、ニ、一
勇者な隊士「マジお似合いだぜ!桃太殿がまゆ様を酔わせてお持帰りしちゃったりとかw」
ブァッ
一般隊士「「「「「ヒッ!?」」」」」
巌勝「そこの隊士、まゆはいくら酒に酔おうが男に持ち帰られるような尻の軽い女では断じてない!!それとも何か?私の可愛いまゆが、そのような女だとでも言いたいのか貴様は!!」
勇者な隊士「ヒィィィ申し訳ありませんでしたぁーーー!!」
一般隊士「「「「「ヒィィィィィ(涙目)」」」」」
その場に居ただけの隊士は只管に可哀想である
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