第7章 柱になる
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秀人はまゆの使ったお猪口を使おうと手を伸ばし、ニヤニヤしている。秀人に突き刺さる殺気、しかし気にしていない様だ
秀人「俺は姉御が使ったお猪口d…グハッ」
巌勝「すまぬ、酒を取ろうと思ったら手が滑ってしまった。悪気は微塵もない」
あっちの会話を耳をダンボにして聴いていた巌勝は、お猪口に口を付けようとしたタイミングで秀人を拳で仕留めた。悪いとは露ほどにも思ってないが、自分の手を擦りながら秀人に謝った
秀人「いってぇーーーっ」
巌勝「ふん!間接的接吻など許すわけがなかろう、この変態小僧が。それとまゆ、絶対に飲み過ぎるな」
まゆが酒に強いのは知っているが、酔わされてテイクアウトなんて事になったら発狂する自信がある
まゆ「はーい♪帰りは巌勝お兄様達と帰る!!」
巌勝「それなら良い…」
巌勝はまゆに微笑んだと思ったら一変し、秀人を睨んで言った
巌勝「まゆにおかしな事をしたら隊律違反を覚悟で殺ると言った筈だが?」
透寿郎「まぁまぁ巌勝殿、そう怒るな」
秀人「はっ!俺は姉御と和気あいあいと戯れているだけだっつーの。月柱様は冗談が通じないっすよねぇ」
縁壱「秀人、あまり兄上を煽るでない」
まゆ「秀人止しなさい、巌勝お兄様は真面目なの!」
秀人はまゆに蹴りを食らったのだった。正直、まゆは巌勝に度々喧嘩を売る秀人に悩んでいるが、自分を慕ってくれる可愛い後輩なので余計に悩みは大きい
秀人「あぁ♡姉御…俺、幸せ♪もうちょっとココをグッてしてくれたらイッちゃいます♡」
巌勝「うわぁ…良いのかコレは…!ふっ、しかし私はお前に勝った…私なんかまゆの身体を拭いた手拭いで顔を拭いているぞ!!」
縁壱「心の声がしっかり出てしまっています(兄上、そんな事をしてらしたのですね…)」
巌勝から変態話を聞いても縁壱の兄上信仰は揺るがない。一方秀人は「姉御の身体を拭いた手拭い……売って欲しい…」呟き、それを聞いた全員にドン引きされていたの当然と言えよう
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