第7章 柱になる
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巌勝達はまゆ復活宣言が聴こえてから程なくして帰って行った。冴島だけは残って何やらする気でいる
とことん迄飲んだまゆと信長は遊里に泊まり、日が昇りきった昼前に水輝達と『またね』の約束を交わして帰った。まゆは非番なのだが本部に行くらしい
まゆ「本当にありがとう、私頑張るよ!友達って良いもんだね♪」
信長「あぁ、友とはそういうもんだてよぉ、おみゃーが元気になって良かったがね!」
信長が居なかったらずっと悩んだままだっただろう。まゆは信長に感謝の言葉を告げ全速力で本部まで走った
まゆ「勢いで来たけどどうしようか…」
緑野「まゆ殿どうかなされたか?」
まゆが本部の門の前で立ち止まって悩んでいると鳴柱・緑野が声を掛け、事情を聞いていた
まゆ「緑野殿…実は…」
緑野は柱の中では最年長であり鬼殺隊の大先輩だ。まゆは緑野殿なら何か良い案を出してくれるのではないかと期待を込めて話をする
緑野「ほう、それで両方からの派生をさせたいと…」
まゆ「はい!」
緑野は顎に手を当て暫し考えた。まゆがあまりにもキラキラした目で見ているので少々気恥ずかしい
緑野「日の呼吸と月の呼吸は正反対なのはわかるな?正反対の物を混ぜようというのは些か強引であるし無理がある」
まゆ「うぁーああああああ」
緑野「まゆ殿待たぬか!人の話は最後まで聞きなさい」
まゆ「はい…」
緑野の言葉にパニックを起こし叫び出すが、緑野は言葉を続けた。まゆはショボーンと聞いている
緑野「何か間に主軸となるものを挟めば出来るかもしれん」
まゆ「主軸…」
緑野「例えば、私が使う雷の呼吸の踏み込みを使うとかな」
まゆ「霹靂一閃とかですか?」
我々の生きていらる現代で例えば、マヨネーズは卵と油であるが酢を入れよくかき混ぜる事によりマヨネーズになる。それをしようというものだった
緑野「うむ、やってみるか。まずは雷の呼吸を習得せねばな!今からやるか?」
まゆ「はい!よろしくお願い致します!」
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