第7章 柱になる
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ー月詠部屋ー
信長「ふぅ~…何があったか話してみぃ。先ずは、それからだがね」
まゆ「最近ずっと他の柱と任務でさ、私ずっと鬼斬ってないし…終いには『まゆは下がってろ』と言われる始末でさ…強い鬼じゃなくても他の柱と合同なの…」
花梨は力なく座り込むまゆの頭を撫でてた。それに幾らか落ち着きを取り戻したまゆも花梨に身を預けている
信長「采配は誰がしとる?」
まゆ「お館様…」
信長「鬼殺隊の事は正直よく分からんが、勝ちに行きたい頭がまゆの様な優秀な剣士を遊ばせておく事はせんだろうな。ワシなら思う…いつまで準柱という地位に甘えている気だと。そして言うだろう『お前は、そこまでか!』と、な…」
信長も『お館様』として部下を持つ身、何となく産屋敷朔也の意図が見えていた。しかし、具体的にまだ掴めていない
花梨「月詠ちゃんは試されていんすか…」
まゆ「えっ!私試されてるの?」
信長「考えるで暫し待たんか!」
まゆはビクッとし、花梨の胸に顔を埋めている。信長は暫く目を閉じて考え込んでいる様だった
シリアスが苦手なまゆは花梨の胸から頭を離すと、酒を飲み始めた
まゆ「あ~美味い!花梨姉さんのお酌だと100倍美味い♡」
花梨「それは良うごさんした。さぁ、どんどん飲んでおくんなんし」
まゆは花梨に酌をしてもらいながらガバガバと酒を胃に流し込んでいく。『降格かクビか』と、本当は不安でたまらないのだ
信長「取り敢えず、お館様とやらはまゆが柱になる事を望んでいるのだろうが…」
まゆは選択肢が少ない中、どうしたら柱になれるかを考える
まゆ「…縁壱お兄様に挑むとか?無理だ勝てる見込みなどない…」
信長「無理だろうな…縁壱殿と手合わせをした時に思ったわ。ありゃー別次元だがね」
まゆも信長も暫く考え込んだが、まゆは気落ちしていく一方だった。酒はガブガブ飲んでいるが…
信長「ん……。勝つ必要は無いかもしれん」
まゆ「じゃどうすれば…」
信長は、ある仮説を唱え提案をした
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