第6章 番外編ーR18ー
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縁壱「まゆが良い。お前は私が嫌いか?」
まゆ「嫌いなわけないじゃないですか!本当は凄く嬉しいんです…私は縁壱お兄様の優しさに、心の傷が癒やされていました…いつの間にか縁壱お兄様のものになりたいって、ダメなのに…」
いつの間にか縁壱に心を癒やされ愛が芽生え、それでも消えない罪悪感に苛まれている
縁壱「好いた者同士ではないか…まゆが赤子の事を罪と捉えるのならば、その罪を私はまゆと一緒に背負っていきたい。否、背負わせてほしい」
まゆ「そんな…でも…」
縁壱に真っ直ぐ見つめられたまゆの瞳が揺れ、思考が沈み込んでいく。身を委ねて良いのか、あの子が怒ってしまうのはないかと
縁壱「傷の舐め合いでも良いではないか。共に在る未来は、きっと明るい…」
まゆは自分の心に、縁壱の言葉がスーっと入っていくのを感じ取り『あぁ、ずっと一緒に居ても良いんだ…』と、胸の奥が熱を持つ。まるで氷が溶けていく様に、まゆの止まっていた時間が動き出す
まゆ「……私って凄く我儘なんです。付き合ったら、その先も求めてしまう…死ぬまで一緒に居てくれなきゃ嫌で、酒癖も悪いから大変ですよ」
縁壱は自身の姿勢を正し、まゆの両肩に手をやった。緊張した面持ちで愛おしい女を見据えると、今一度、交際を申し込む。未来の約束も添えて…
縁壱「あぁ、死ぬまで一緒だ。酒癖は承知の上、幾らでも受け止めよう。まゆ、もう一度聞く…私と一生を共にしてくれるな?」
まゆ「わっ私で良ければ…よろしくお願いします!」
縁壱「まゆが良い。それと…縁壱と呼んでくれまいか?」
まゆ「はい!縁壱さん…何か恥ずかしいですね」
どちら共なくお互い見つめ合い、まゆはそっと瞳を閉じた
縁壱「まゆ、愛してる…」
まゆ「私も…」
『チュッ クチュ』っと二人の唇が重なり合う。それは昨晩の欲望に塗れた様な口付けではなく、蜂蜜の様に甘くて優しいものだった。長い口付けを終えた二人はガッツリ目が合ってしまい、まゆは気恥しさで俯いてしまった
まゆ「意識したら…何か…///」
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