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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第6章 番外編ーR18ー






縁壱「何故に、その男を庇う…」

まゆ「庇ってません。私の我儘で交わったんですから…。縁談が決まった彼に『女にしてほしい』って言ったのは私だからっ…。彼はね、私を連れて逃げようとしました。でも私が拒否したの…彼の将来を潰したくなかったから」

縁壱「お前を連れて逃げたら叶わない夢など、どちらにせよ叶わぬ」

まゆ「駄目なんだよ。縁談相手は殿様縁の方………彼の夢は『日本一の侍』だから不味いんだよ、縁談蹴ったら!!」



縁壱は『日本一の侍』と聞いた瞬間、相手が誰だか分かってしまった。血肉を分けた兄であると…



縁壱「兄上か…(兄上、何故にまゆを手放したのですか?貴方のせいでまゆが…こんなに傷ついてしまった…)」

まゆ「うん、巌勝さんだよ。お嫁さんと幸せそうだったから、安心して最終選別に向かえたんだ…鬼殺隊は私の生きる場所…」



縁壱は『兄がまゆを傷付けた事実は変わらない』と、初めて巌勝に対して憤りを感じる。悔しさを滲ませ、まゆを抱き締める腕を一層強めると、まゆが『痛いなぁ…』と思ったのは内緒の話し



縁壱「まゆ、これからは私と共に生きてほしい。好きなんだまゆが…」

まゆ「私は人殺しの傷物なんだよ?(この腕の中で生きられたら、きっと幸せだ…)」

縁壱「まゆは人殺しなんかじゃない。傷物でもない、綺麗なままだ!」



まゆは感情を抑えきれず、目からはポロポロと涙が出てきてしまった。『この人なら…』と思うがやはり踏み出せないのは、まゆが知らずに犯した罪の意識からだった



まゆ「縁壱お兄様は今以上に私を大切にしてくれると思うし、幸せになれると思うの。でも、赤ちゃんの事を思うと私は…」

縁壱「まゆが幸せになって駄目な事などない。自分に暗い暗示を掛けるな。私も子を亡くした…悲しみは忘れていない。それでも今、まゆとの未来を望んでいるのだ…それは駄目な事か?」

まゆ「未来を望むのは良い事です。でも、相手が私では駄目ですよ…」



自分は縁壱に相応しくないと、遠回しに伝えた




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