第6章 番外編ーR18ー
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漸く事態が飲み込めた縁壱が話し出す
縁壱「何故にまゆが謝る、私がまゆの清らかな身体を穢してしまったのだ。すまない…私に出来る事なら何でもするから言ってくれ」
まゆ「勿体無いお言葉ぁぁぁ!!本当に申し訳ない!!縁壱お兄様は愛する方がいらっしゃると隼人兄さんからお聞きしておりましたのに、私ったら何という事を…」
縁壱と名も知らぬ女性に申し訳なさでイッパイになり、まゆの目からポロと涙が零れ落ちた
まゆは、多分縁壱の話聞いてない By作者
縁壱「まゆ、落ち着いて聞いてくれ」
まゆ「はい!何なりとお申し付けくださいませぇー」
まゆは知らない、嘗て縁壱の愛した妻はもうこの世には居ない事を。まゆは気が付いていない、縁壱の気持ちは再会したあの日から自分にある事を
縁壱「嘗て私には愛する妻と、妻の腹には愛おしい我が子が居た。子が産まれるという時に、私は産婆を呼びに行った…」
まゆ「え…」
縁壱はまゆに、自分が継国の家を出てから鬼殺隊に入る迄の話を語った
縁壱「私は全てを鬼に奪われた。鬼殺隊に入ったのは鬼の始祖、鬼舞辻無惨を倒す為だ…」
まゆ「ごめんなさい…私は縁壱お兄様に無理やり抱かせてしまった…亡くなった奥様に申し訳が立ちませぬ、切腹でも何でも致します」
まゆの頬が涙で濡れる。縁壱は、その涙を拭ってやると続きを話し始めた
縁壱「抱いたのは私だ。まゆは何も悪い事をしておらぬ、続きを聞いてくれるか?」
まゆ「はい…」
縁壱「私はまゆに再会した日に、お前に心を奪われてしまったんだ…亡くなった妻に申し訳ないと思いながらも日を追う毎にまゆから目が離せなっていた。私は、お前を愛してるんだ…愛するが故に抱いた」
まゆ「嘘…気を遣わないでください。私にそんな価値ない」
縁壱はまゆを自分の胸元に引き寄せ、強く優しく抱きしめた
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