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【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel

第5章 ❁⃘内緒【ハイキュー及川徹】


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『はぁ…』



3年の階から走って階段の元まで行き、大きなため息をつく。




及川と岩泉とは幼なじみだ。

香菜は1つ年齢がしただが、本当に仲良くしていた。



そして、及川と香菜は付き合っている。




そして今日わざわざ及川にバレぬようこっそり岩泉のとこまで来た訳は、及川についてある相談があったからだ。




…しかし、あまりいい情報は得られなかった。



それどころか目の前で女の子に囲まれる及川を目撃。




モヤモヤする気持ちを抑えて、とぼとぼと階段を降りる。




と、





「あれ〜?香菜だよね?」





その声にびくりと肩をあげて、くるりと後ろを向く。





『お、及川先輩…。』




「さっき岩ちゃんと話してたよね?なに話してたの?」




及川はニコニコ笑顔のまま話しかけているが、その笑顔は怖く感じた。




『いや、なんでもないです。私行くので。』




そう言ってスタスタと自分の階に戻ろうと歩き出すと、「ちょっと待ってよ〜」及川が後ろを追いかけてきた。



構わずスタスタと歩く。




「え〜教えてよ?なんか相談?及川さんが聞いてあげるよ?ねー」



『及川先輩には教えないもん。』




と、突然グイッと突然腕が掴まれ、どこかに入れられたかと思うとバタンとドアが閉まった。扉に背を向けた及川が後ろ手でカチャリと鍵を閉めた。



部屋の中は少し薄暗く、フラスコやビーカーが並んでいる。



『ちょっと、及川先輩っ…!部活始まっちゃいますよ!』



「そうだね。でもちょっと及川さん怒ってるからさぁ。」




そう言ってゆっくりと香菜に近づく及川の顔は黒い笑顔で染まっていた。




ジリジリと追い詰められるように後ずさりをして行くと、背中に硬いものが当たり、壁だと気がついた。





及川の顔を見て本能的に逃げなくてはと感じた香菜は扉に駆け寄ろうとする。



しかし、その腕は掴まれて及川によって身体ごと壁に押し付けられた。








「ねぇ、香菜。岩ちゃんに言えて俺に言えないことって、なに?」





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