【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第1章 秘密【ハイキュー角名倫太郎】
「じゃあ、俺が教える?」
『え!?』
その言葉にパッと顔をあげれば、角名君の顔があった。
『ほんとに!!??』
角名「まぁ、俺100点だし。」
治「え、角名100点なん?」
『腹立つよねっ!いっつも寝てるのに!』
角名「あー俺帰ろうかなー」
『ごめんなさい……教えてください……』
そういうと満足そうに角名君が笑った。
言わせたいだけじゃんっ?!
ん?っていうか……
『まず角名君のせいでもあるよね?!』
そう言うと知らん顔をした角名君がべーと舌を出して行ってしまった。
それでも、ちゃんと教えてくれるのは角名くんの優しいところではある。
だから嫌いになれないのだ。
角名くんの背中を、ジト目で見つめながら大好きなキャラメルラテを飲んでいると、治君がみかの顔を覗き込んで言った。
治「…みかって、角名のこと好きなん?」
『ふはぁっっ!?』
思わずゲボゲボと咳き込んでしまう。
『突然なにっ!?』
治「いや、いつも仲良さそうにしてるし、今もハートの目で見つめてたし。」
『私がいつハートの目したのっ!?』
治「いつもやで。ついでに授業中ウトウトして時とか、『角名く〜ん♡』って寝言言ってるで。」
明らかに声を高くして言う治。
『言ってないし、授業真面目に受けてるもん!』
治「頬杖着いてるとこしか見た事ないけどな?」
『うっ…でも寝てないし!』
そう抗議すると、ふーんと笑う治君。
治「でも案外、好きだったりするんちゃう?角名のこと嫌いやないんやろ?」
『うーん…優しいところは嫌いじゃないけど……』
治「へー?どんなとこどんなとこ?」
『意地悪ばっかするけど、最終的には教えてくれたりする…とことか……ってちょっと!変なこと言わせないでよ!』
バレたかと笑いながら去る治。
〝でも、案外好きだったりするんちゃう?〟
『そんなはず……ないもん……』
角名君にとって私はその辺の猫とおなじ。
私なんか眼中にないし。
好きになんて、ならないもん…。
頭の中で治の言葉はもんもんと繰り返されていた。