【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第4章 小さくなりました【呪術廻戦伏黒恵】
『めぐ!あっち!』
「はいはい。」
恵の背中におんぶされた香菜が目を輝かせながら、あっちと指を指す。
その方向へ足を向けて歩く恵。
先輩達は報告書を作るかなんだかで一旦離脱していた。
香菜のお望み通り、歩いていけば自分の部屋に着いたので中に入り、香菜をベッドに1度降ろした。
香菜は『ふかふか!めぐのにおい!』と、ベッドの上でシーツをすんすんとしている。
その行動だけで恵は殺される勢いで胸がきゅうんとなる。
と、ブブブと自分の携帯がなった。
ディスプレイに〝釘崎野薔薇からメッセージ〟の文字。
携帯を開けば、5件ほど釘崎からのメールが来ていた。
〝おい伏黒今どこだ。〟
〝香菜が小さくなったってほんとか〟
〝今すぐ行くから場所教えろ〟
〝はやく〟
〝今すぐ〟
文面からなぜか恐怖を感じる。
自分の部屋だと言うと、殺されそうな気がしたので〝これから校庭連れてく〟と打つと、秒で既読がつき、ピコンっと返信が来た。
〝了解。手出したら殺す〟
いくらなんでも物騒すぎる。
恵は携帯を閉じて、「香菜、お外行こう」と声をかける。
すると香菜はぱぁっと顔を輝かせて、『いく!』と恵の背中にのった。