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【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel

第3章 夢【呪術廻戦五条悟】


悟side


伊地知から、「香菜先輩と連絡がつかなくなった」という連絡を受け、死ぬ気で急いできて、校舎ごと呪いを祓った。



中には眠る香菜の姿があって。




急いで高専に運び、硝子にも見せたが外傷もなく異常はなかった。




校舎にいた呪いの影響かもしれないが、もう祓い終えている。



それなのに、あの日から眠り続けている香菜。



眠りについて2日目。




また、眠りから覚めなくなってしまったら?


ある日、息がなくなっていたら?




そう思うと不安でしょうがなかった。



「起きてよ香菜…………っ」




彼女の手を握って、そう呟いた。




と、ぴくりとなった彼女の手。



驚いて目を見開き、彼女の顔をのぞき込む。




すると、うっすらと彼女の瞼が開いた。





「香菜……?香菜……!」




思わずアイマスクをとって確認した。



彼女の瞼は1度閉まると、またしっかりと開く。




抱きしめて涙を流したい衝動に駆られたが、グッと耐えて呼びかけた。



「香菜…!香菜!」



しっかりと呼びかけると、香菜はハッとしてゆっくりと体を起こした。



嬉しくて、そして安心してついつい安堵のため息をついた。



「はぁ〜……よかった。香菜、2日も寝てたからまたこのまま起きなくなっちゃったらどうしようかと……」



と、彼女の視線が繋がれた手にいっているのを見て、誤魔化すように「硝子に連絡するね」と離した。
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