【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第3章 夢【呪術廻戦五条悟】
頭を抑えながらふと前を見れば、光り輝く何かが落ちている。
手に取る。
それを見た瞬間、映画のフィルムが再生するように色々な場面が再生された。
気がつくと、香菜はまた知らない場所にいた。
目の前には4人の姿。
「なーこれ!この映画見てーんだよ!」
「これはまた怖そうな…」
「香菜、こういうゾンビ系苦手じゃなかった?」
香菜……?それは、私の……
「ゾンビ系は平気!貞子系は苦手だけど!」
目の前で女の子がほかの3人に向けて笑ってブイサインをする。
これは……
(私、だ……)
目の前で笑っているのは、紛れもなく私の姿だった。
私は4人からは見えていない?
なんだか夢の中にいるみたいでふわふわする……
テレビのチャンネルを変えたように場面が切り替わる
「どこ行くの?」
「傑の部屋!ゲームで負けた方が明日プリン奢るんだー!」
「香菜ってほんと夏油のこと好きだよねー」
その言葉にドキリと胸がなる。
聞いたことがある。見覚えがある。
夏油……
傑……
これは、夢じゃない。
私の記憶だ___________
また場面が切り替わる。
「なーなんかお前最近元気なくね?傑も夏バテとか言ってたけどー」
「私はそんな事ないよ!!ただ、傑が最近冷たくなったって言うか……上の空っていうか…」
「はー!お前は傑傑って、そんなに好きかよ傑のこと。」
「好きだよ!大事だよ!大事な仲間なんだから……。
傑がいなかったら私は今頃高専に居ないもん。」
「まぁー元気ないのは確かだよな。
今度また4人で遊びにでも行くか。」
「そうだね…!今度は海に行こうよ!!みんなで…、!
…みんな揃うのはいつになるか分からないけど…」
「はぁ……まじでさーなんで俺らがこんな大変な思いしなきゃいけないわけ?」
「仕方ないよ、。私達は呪術師だもん。
今は呪いが湧く時期だし、きっともうちょっとしたら、またみんなで遊べるようになるよ!」
意気込むように笑った彼女を少し見つめ、彼は彼女の頬を撫でた。