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【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel

第3章 夢【呪術廻戦五条悟】


香菜side

目が覚めたら、知らない場所で、知らない服を着ていた。

怖くて、点滴を抜いて外へ逃げた。




頭が痛い


私は何をしていたんだっけ?



誰か……誰かに連絡……学校…学校?私どこに通ってたんだっけ?



分からない


分からないのに、なにか大切なものを全部忘れてしまった気がする



〝香菜!遅せぇよ早く行くぞ。〟


誰?誰の声?


〝どうかしたかい?香菜〟


誰なの?


〝香菜ってほんと〝げとう〟のこと好きだよねー〜…〟


そうだ。げとうに連絡するの……げとうは私の……私の?


誰?


知らない。そんな人もこの声も知らない。



なのに、ひどく懐かしく感じるのはなぜ?






心がぎゅっと掴まれたみたいになるのはなぜ?







『い、たい……』




考えれば考えるほどズキズキと痛む頭。




思わず押えてしゃがみ込んだ。




と、





「香菜っ!」






呼ばれた声にふりむいた瞬間、抱きしめられていた。






大きな体が私を包む。





誰?誰なの?





怖さと戸惑いに体が固まって、思わずその人の体を突き飛ばした た。





やめてください!と口にした時、その人の瞳が悲しげに揺れていた。





誰かわからないのに。




この人が悲しそうにするのは、なぜか胸が痛んだ。
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