【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第3章 夢【呪術廻戦五条悟】
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硝子「調子はどう?」
『頭が少し…痛いです』
硝子「名前は言える?」
『木戸…香菜…』
硝子「ここはどこか分かる?なんでここにいるかはわかる?」
『分かりません…』
硝子「自分の力のことはわかる?」
『えっと…術式、ことですか?』
硝子「おー。術式わかるのか。自分の術式はわかる?」
『水雫操術…』
硝子「…うん、ありがとう。とりあえず、まだもう寝てていよ。また後で来るから。」
『あ…あのっ!』
硝子が香菜のデータをとり、一度病室から出ようとすると後ろから引き止められた。
硝子「ん?」
『〝げとう〟って人、ご存知ないですか?』
その言葉に硝子は一瞬息を飲んだ。
硝子「その〝げとう〟の事についてなにか覚えてたりする?」
硝子が聞くと、香菜は俯いて『いえ…』と続けた。
『聞いたことも無いはずなのに、その名前だけはしっかり覚えてて。
…なぜかすごく心がきゅっと掴まれたようになるんです…』
香菜が胸の前できゅっと両手を握る。
そんな香菜を見て、硝子は頭を撫でると「なにかわかったら教えるね」と言って病室を後にした。
香菜は『はい…』と心苦しそうに俯いていた。