【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第3章 夢【呪術廻戦五条悟】
悟「もしもしー?」
《もしもし。悟今どこにいる?》
悟「香菜のとこ〜」
《あー…今そっち向かってるとこなんだけど、行かない方がいい?》
悟「いや、いいよ。もう出るとこだったし。」
《ん。りょーかい》
通話を切る。
悟「香菜、硝子来るって。また今度来るね。」
悟は香菜の頭を撫でてから、病室をあとにした。
病院から高専までの道を歩く。
今日は生徒達の様子を見に行くのだ。
公園でキャッキャッとはしゃぐ子供たちを横目に歩いていると、ふと携帯がなった。
伊地知からの電話はだいたい任務などの悪い話。
伊地知であれば無視しようと画面を見ると、ディスプレイには硝子の文字
通話ボタンを押して、耳に当てた。
悟「もしもしなにー?」
《悟?》
珍しく焦った硝子の声。
《香菜がいない。》
ピタリと足が止まった。
時が止まった気がした。
悟「…は?」
《病室に居ない。チューブとかも外されてる。》
悟「っとりあえず、硝子は院内探して。僕は近くを探してみるから。」
《了解。まだベットが暖かいからそんなに遠くに入ってないはずだよ。》
悟「分かった。」
ピッと通話を切ると、悟は元来た道を走り出した。
呪詛師か?それとも…
どちらでもいい。香菜が無事であるなら。
それでも
それでも…
いつも、夢に見るんだ。
香菜がまた、笑顔で…
もしも奇跡があるならば
悟「香菜っ…」
悟は無我夢中で走り続けた。