万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
お父さんもお母さんもゆうもむいも、皆私の力を認めてくれる。
”時透絢蘭"これが私の名前で、皆が私の家族。
『これからも皆と家族でいいの?』
父「当たり前じゃないか!お前が嫁に行く、いや絶対行かせんから一生ここが絢蘭の家だ。」
母「もうお父さんたらまたそんなこと言って。お嫁に行ってもここが貴女の家には変わらないわ。そして私は一生絢蘭のお母さん。有一郎と無一郎もお兄ちゃんにかわりないのよこれからも。ごめんなさいね。その力のこと不安だったでしょ。でも大丈夫よ!何があっても私たちは絢蘭の味方 。」
お父さんとお母さんの言葉がものすごく嬉しい。
これかも"ここ”にいていいんだ。
『ありがとう。私を見つけてくれて。ありがとう。認めてくれて』
父「感謝するのはこっちの方だ。俺達の家族になってくれてありがとな。母ちゃんが言った通り俺達は絢蘭の味方だ。何か不安になったらすぐ誰かに言うんだぞ。もう1人で抱え込まなくていいからな!」
『うん。ありがとう!そうする。』
いつの間にか心の中にあった黒いモヤは晴れ、今度は嬉し涙がが出てくる。
有「全く泣き虫だな!絢蘭は。これからは1人で泣くんじゃないぞ。俺達が付いてるからな。」
無「何かあったら僕達を呼んでね。」
そう言ってゆうは涙を吹いてくれ、むいは頭を優しくポンポンとしてくれた。
こんなに暖かくて優しい家族になれて本当に良かった。
父「そういえば、不思議な力があるのはお前だけじゃないぞ!」
『えっ!?』
私だけじゃないの!?
びっくりしすぎて涙が止まったよ!
父「父ちゃんのご先祖だったかな。不思議な力を使って鬼を退治してたそうだ。」
『鬼って昔話に出てくる?』
父「そうだ。実際は人を食らう恐ろしい生き物でご先祖様は仲間達と不思議な力と刀で退治し、人々を守っていたそうだ。彼らは”鬼狩り様”と呼ばれていた。」
『今はもういないの?鬼狩り様は。』
父「どうだろうな。俺達の知らないところで頑張ってくれてるかも知れないな。だから不思議な力を持ってることはそう特別じゃないって話だ。」
母「絢蘭の力も大切にしないとね。」
『うん!』
私の力も鬼狩り様みたいに誰かの役に立てればいいな。