万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
楽しそうに笑うお父さん。
でもこんな眼で…
『怖くなかったの?』
父「何がだ?」
『だって光ってたんでしょ?それに私の眼普通と違うし』
普通こんな怪しい奴を連れて変えるなんてしないよ。
そう不安げに思っていると、
母「全然怖くなかったわ。こんな綺麗な眼と可愛いお顔しているのだもの。きっと神様が、絢蘭が幸せになってほしいと思って送ったんじゃないかしら?貴方に出会えて私たちの方が幸せになっちゃたけど。」
そう言ってお母さんは私を抱き締めてくれる。
その温もりが心地好くてまた涙が出る。
母「力のことで感謝することはたくさんあるけど、恐れる要素はどこにもないもの。神様の授かり物だもの。赤ちゃんの頃から私達を守ってくれてありがとう。」
お母さんの言う通り神様がくれたのかな?
でも数えきる程度しか使ってないんだけど。
『赤ちゃんの頃から?たくさん?』
母「そうよ。赤ちゃんの頃貴方は滅多に夜泣きをしなかったんだけど半年ぐらいたった頃かしら、時々急に泣き出すことがあってね。
。どうしたものかと思ってたんだけど、すぐに理由が分かったわ。夜泣きがひどい次の日は決まって雨が降っていたの。きっと泣き声で明日の天気が悪いから、お父さんのお仕事気を付けて訴えてたのよ。」
父「絢蘭が来てからお陰で、怪我した事ないんだぞ。」
有「それに俺が風邪引いたときもいち早く母さんに知らせてくれたから軽くて済んだんだ。処置が遅ければ流行り風邪だからもっと酷くなって1週間寝込まないといけなかったってお医者様が驚いてたぞ。」
無「僕だって何度か指斬ったとキレイに治してもらっし、お花見行った時も僕達の怪我治してくれただろう?ホントにありがとう。」
『だってあれは私のせいだし、私を庇って怪我させちゃったから…』
あの時私がいなければ、そもそも怪我なんかしなかったのに。
父「それにお前は、コイツらが喧嘩になりそうなのを止めてくれたんだろ?昔俺も村の連中と喧嘩になりそうだったときお前が止めてくれたんだ。絢蘭は誰より優しい心を持っている。家族が傷付くのが嫌で事前に止めてくれる。こんなに心がキレイな子滅多にいないぞ!だから自信を持て。決して要らない子でも化け物でもない。時透絢蘭にかわりないんだ。」