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鏡越しの体温【リヴァイ】

第1章 鏡


『分かった。無理そうだったら言えよ?』

「うん!ありがとう。ちょっと待ってて?」


そう言ってスマホをベッドの上に置いて姿見の前に立つ。


キラッと光る鏡がハッキリと自分自身を写し出していて…汚れ一つもないその鏡に前の人が相当綺麗にしていたんだとわかる。


きっとそれだけ大切な物なのかもしれない…


姿見の両端を手で掴み外そうと動かすが…


「っ、え?…何で…?」


全く外れる気配がない。しかも…凄いくっ付いていて動かせられない。


そんなことある…?


ガタガタと力を入れて引っ張ったりするがビクともしない。


これは…、、、


私は口元を引き攣らせベッドに置いてあったスマホを手にして耳に当てエレンへと言う。


「エレン…」

『ん?どうだった?』

「…無理だった。全く外れせれないの…」


そう告げるとエレンはびっくりした様子でいたけどすぐに言葉が発しられた。


『…、住所教えてくれるか?ミカサやアルミン連れてそっち行くから。』

「あ、うん…分かった。住所は____」



住所をエレンに伝えながら姿見を横目に思う。
一体…この鏡はなに?
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