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鏡越しの体温【リヴァイ】

第4章 声


躊躇いがちにエレンにそう言うと受話器の向こう側で『…ハァ』と息を吐く声が耳に届いた。

呆れられちゃったかな…?


「あ…エレン?」

『…駄目じゃないけど相変わらず大丈夫って決めたら意地でも言わねぇもんな。は。』

「うっ、ごめんなさい…」


エレンの言う事ごもっともです。

ズーンッとなっているとエレンはクスッと笑って言う。


『いいよ。それがだし。今大丈夫なら俺はその言葉信じる。…けど一つ約束してくれるか?』

「ん?なに?」

『必ず酷くなる前に言うこと。は放っておくと一人で抱え込むだろ?だから苦しくなる前に絶対言うって約束して欲しい。』


真剣な声色に私は頷きながら言葉を返す。


「うん。分かった。約束する。」


そう言うとエレンは嬉しそうに声を弾ませて『ありがとう』と言った。


エレン、心配してくれたのに…言えなくてごめんね。
でも必ず言うから…。

スマホを握り締め心内で決意しながらエレンと夕方までお話をした。
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