• テキストサイズ

鏡越しの体温【リヴァイ】

第4章 声



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈…


あれからエレンとの通話を切り、夕飯やお風呂を済ませ寝る時間。

いつものようにベッドの中に入り目を瞑ればすぐさま眠気が来て夢の中へと落ちていった。



暫くして時刻が2時を回った時…。
また意識が浮上してきてぼんやりとした意識の中、何処からか話し声が聞こえてくる。

誰…か話してる…。

しかも凄い近くから聞こえるような、、

寝返りを打って鏡の方へ視線を向けると、やはり前みたいに机とソファーがある部屋が写っている。
そこにあの時見た兵士姿の男性がソファーに腰掛けて隣にいる誰かとお話していた。

前と同じ光景だ…。

ボーとしながら見ていると、小声話だった筈がどうしてか少しずつハッキリとした声が耳を掠め始める。


『…あぁ。…、…い…。』

『……した。じゃあ…、』


え…?
何これ…、

今まで無かった出来事に一気に眠気が吹っ飛んでガバッとベッドから体を起こす。

心臓がドクドクと脈打つ中、ゴクリと生唾を飲み込みながら鏡を凝視して耳を済ませる。

暫くすると聞こえずらかった声や話の内容が徐々に浮き上がるように聞こえてきた。


『作戦はこのまま進めてくれ。あとはエルヴィンに報告しておく。』

『ありがとうございます。じゃあこのまま進めますね。』

『ああ。ご苦労だった。』
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp