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鏡越しの体温【リヴァイ】

第3章 再び見る世界



_____ ドクンッ!



心臓が跳ね上がり目を逸らすことが出来ない。


前もあったけど…まさか…見えてるなんてことないよね?


嫌な考えが頭を巡る中、刈り上げの男性が目線を外すこと無くソファーから立ち上がり1歩ずつ此方に近づいてくる。


え…?えっ…!?


何で…近寄ってくるの!?


軽くパニックになりながら後ろに体が下がる。


もしかして…本当に見えてるとか…?


どうしたらいいか分からず、視線を逸らさずに相手の出方を見ていれば鏡の前でピタっと止まり手を鏡へと置いた。


そのままただじ〜と伺うような感じで見てくる。


やっぱり…何か感じとってるんじゃ…


ゴクリと唾液を飲み込むと誰か訪ねてきたのか視線が私から外され扉の方へ顔を向けた。


私もその方向へ視線を向けると鏡の縁で見えない。


でも…助かった…


ホッと胸を撫で下ろしていると時間がきたのかフッと鏡の中の風景が消え、姿見には私が映し出された。
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