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鏡越しの体温【リヴァイ】

第2章 鏡の中の世界


え…!?

ドクンッと心臓が跳ね上がる。


まさか…見えてるの…?


ゴクリと喉を鳴らしおずおずと見つめていると、男性は気にも止めて無いような表情で再び視線を書類へ向けた。


はぁ〜と肩の力が抜け、見えていないことに胸を撫で下ろす。


それにしても、、未だに鏡に写っているものが消えないってことは夢や幻でもなく今現実に起きているということで…。


何の世界なの…?見た事ない服装に顔は…少し遠目だけどかなりのイケメン。というか…目が細くて髪は刈り上げっぽい。


こんな人…今の時代…居ない。


だとしたら…異世界?


頭の中に沢山の疑問符を浮かべていると男性は書類をデスクに置き、ゴロンとソファーに寝転がった。


書類…全部見終わったのかな…?


しかしこんな深夜まで起きてて仕事してるんだ…


凄いなぁ…でも体大丈夫かな?


そんな事を思っているとフッと鏡に写っていた景色が真っ暗になった。
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