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鏡越しの体温【リヴァイ】

第2章 鏡の中の世界


……え?


今…人影が見えたような…、、、


目をパチクリさせ、片手で目を擦る。


再び鏡を見つめると今度はハッキリと鏡の中で何やら歩いているのが見えた。


ドクンッと心臓が嫌な音を立てて背中に冷や汗が流れ出す。


な、何…今の…、、、


ここには私しかいない…他に居ないはず…


だとしたら…幽霊!?


そう思い込んだら心臓がドクドクと早く動きだし、上体をゆっくりと起こす。


そして掛布を手に姿見を覗き見れば…そこには…


「…っ、え…何これ…」


鏡の中に部屋らしき物が写っていて、ソファーの上で男の人が何やら書類を読んでいた。


現代の服装っぽくなく、ベージュのジャケットに首元にはスカーフを巻き腰辺りには巻きスカートのようなのを着いてきて太腿辺りにはベルトが巻かれ膝まであるブーツを履いている。


どういう…こと?


何が起きてるの…?


目の前でリアルに写し出されているものに頭が困惑してパニックになる。


写ることは決して無い筈なのに…まるでアニメやドラマを見ているかのような感覚…。


この人は一体…誰?


見つめ続けていると不意に男性が書類から目線を外し、真っ直ぐ私と目が合った。
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