第2章 イッツマイソウル
「おい、イモ子」
「……………………」
「おーい」
「…………」
無視か、コラ。
俺を無視とかえぇ度胸しとるやんけ。
「…………」
「…………何やねん、イモ子の癖に」
さっきから、背中向けて無言でなんかしとる。
暇やから、弄って遊んだろうって思ったんに。
しゃーないから
いじけモードすばちゃん発動さしたんねん。
えぇんか?
えぇんか?
おい、イモ子!
「出来たっ!」
無視されたら無視し返す。
倍無視返しや!
「出来ましたっ!出来ましたよっ!渋谷さんっ!」
フンッ
無視してるんやからな。
いじけモードすばちゃんはそう簡単に振り向かんぞ。
「約束していた古着風のベストです!」
ピクッ
………チラッ
「どうぞ!」
「お、おう…」
何やねん。
俺を無視してまで
俺の服作ってたんかい。