第2章 イッツマイソウル
「わぁっ!素敵ですっ!」
「そ、そうか?」
着たら、ジャストフィット。
コイツ、器用過ぎや。
俺、○カちゃん人形よりちっちゃいから着れる服無いねん。
でも、ありがたいことに
コイツが作ってくれるから
ちっちゃいけど、オシャレ出来んねん。
「良かったです。サイズもぴったりで…」
「すまんな、いつも」
「いーえ。渋谷さんが喜んでいただけるなら嬉しいです」
何やねん。
だっさい髪型でデコ丸出しで
だっさい黒縁メガネなんに
何やったら
だっさい服のセンスしとんのに
そんな可愛い笑顔すんなや。
全体的にダサいのに
魚の食べ方が綺麗やったり
スーパーの袋取っといたり
裁縫が得意やったり
笑ったら可愛いかったり
そういうとこ、全部ツボやねん。
俺を惚れさしとるなんて
結構、やるやんけ
イモ子のくせに。