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落花流水のような 【 鬼滅の刃 】

第1章 過去


彼の名前は産屋敷耀哉と言った

「君の名前は?」

『私の名前…』

考えてみれば私は名前で呼ばれた事がない。
というか自分には名前が無い

『私…名前が無いみたいです』

「名前が無いのか…じゃあ私が名前を考えよう」

耀哉は少しして

「君の名前は 日和 だ。日に和むと書く。
温もりを感じる様な名前を考えたのだけど
どうかな?」

日和…

『私、その名前気に入りました。
輝哉さん、ありがとうございます』

「私の事はさん付けしなくていいよ。
もう家族なんだ。だから兄さん、とか気軽に呼んでもらいたい」

『兄さん…』

「それと敬語もだね。
兄妹なのに敬語は距離がある気がするからね」

『…分かった!』





私は家に着くまでに兄さんに沢山の事を教えて貰った。
兄さんの家は代々鬼殺隊という隊の当主を務めているらしい。

『鬼殺隊ってなに?』

「人を喰う鬼を斬る隊さ
鬼は無条件に罪の無い人を喰う

鬼殺隊の子供達はそんな鬼に
大切な人を殺された人が多い」


鬼殺隊…初めて聞く名前だ。
なんでも鬼というのは夜にしか行動できないらしい。
日光に当たると肌が焼けて塵になってしまうからだ

『私も沢山の時間日光の下に居られないの』

私の肌は昔から人一倍弱く、
長時間日光の下にいると肌を火傷してしまう。

「そうか、じゃあ日傘を買おうね。
どんなのがいいかな?」

『綺麗な色のがいい!
都会で女の子が持っているようなのに憧れるの』

兄さんはにこっと笑って
なら、明日一緒に見に行こう。
と言ってくれた










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