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落花流水のような 【 鬼滅の刃 】

第2章 甘露寺さんとの甘味屋


「何をしているんだあなた方は!!」

突如間にわって来た炭治郎に
私たち二人は固まる。

「お前は鬼を連れた馬鹿隊員じゃねぇかァ
丁度いい。お前もまとめてやっつけてやるぜェ」

不死川の嫌な笑みに私は寒気を感じた

『竈門くん!危ない!』

私の声が響くよりも先に不死川の拳が
炭治郎の額に当たった

(おでこ?!頭蓋骨割れてないかな…)

あわあわとしている私を他所に
炭治郎は地面からすくっと立ち上がり、

「女性に手を出すなんて
どういう神経をしてるんだ!

柱だかなんだか知らないが、
女性には手を出すなと習わなかったのか?!」

そう言うと炭治郎は不死川に頭突きを食らわせた










『疲れた…』

あの後すぐに兄さん達が来て
竈門炭治郎君の件は事なきを得た。

…が、問題はその後だった。

『日傘が壊れてる…』

日傘を放り投げてしまったことが原因で
今まで大事に使っていた日傘が壊れてしまった。

他にも日傘はあるが、
これは兄さんが似合うと
言ってくれた特別な日傘だ

(兄さんに正直に話すしかないか…)











『兄さん、』

「なんだい?」

いつもより畏まっている雰囲気に少し
心がドキドキする

『日傘、壊しちゃった…』

「そうか」

兄さんはそれだけ一言言って黙ってしまった

(やっぱりずっと持ってたものだから
壊されてショックなのかな…)

『あ、新しい日傘は自分で買うか…「日和。」

「実弥と、喧嘩をしたそうだね」

その喋り方は怒っているようにも、
悲しんでいるようにも感じられた。

『…うん』

「どうしてだい?
実弥は日和に何もしていないはずだ。」

確かに不死川は日和には手を出していない
傍から見れば日和はただ喧嘩っ早い人にしか見えない。

『…だって、』

(不死川の弟が
最終戦別に時に怪我をさせたから…)

「日和はきっと最終戦別の時を思って、
やってしまったんだろうね」

図星の回答にぐぅのねも出ない

『…うん』

「鬼殺隊の隊員は、
いつ死ぬか分からない夜のなかで
自分とは不利な鬼と戦っている。

特に柱となれば経験も多いし、
背中に背負う部下たちの命もあるんだ

実弥が死んだら誰がその次を繋ぐ?
私は風柱は必要不可欠なものだと思っているよ
他の柱も隊員も一緒さ。」


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