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落花流水のような 【 鬼滅の刃 】

第2章 甘露寺さんとの甘味屋


「実弥には私からも言っておこう。
だけど、もう見逃すのは今回だけだよ

次は無いからね」


今回のお咎めは無し、
ということで結果は終わったが
私にも、人の情はある

自分が不死川の立場になった時に嫌な思いをするのは確実だ

兄さんに恥をかかせてしまったかもしれない
これは、私がやってしまったことだ

なら、私が形をつけなければ










『不死川ー!頼もう!』

風柱、不死川実弥邸の玄関先に来た私は
できる限りの大声で不死川を呼んだ


なのに返事が来ない。帰ってまた後日謝ろうと思った矢先、

「なんだァ…?今朝の奴じゃねぇかァ」
扉をガラガラと空けて出てきたのは不死川本人だった

『今朝のことを謝ろうと思ってここに来た!』

少し驚いたような顔をした不死川だったが、すぐに表情を戻し、いつもの怖い顔に戻る

『今朝は私が悪かった。申し訳ない』

「…もうあんなことたァすんなよ」

呆れたモノ顔ですんなり許した不死川
微かに小豆の甘い匂いがする

『口元に何か付いてる』

「あァ?」

再び驚いた顔になる不死川
どうやらお茶の時間に私は邪魔してしまったらしい

『何を食べていたの?おはぎ?
おはぎなら私も好きよ!』

ずいずいと駆け寄る私。
甘いものや美味しいものには目が無い私には
これを機に距離が縮まると思っていたのに

みるみるうちに不死川の顔が赤くなり、
怒った顔になって

「出てけェ!!」

と言って扉を素早く閉められた




『____え?』

そこには訳が分からず
そこに突っ立っている私が1人いた










『はて…何が気に触ったのか…』

帰り道なぜあんな事をされたのかと考えながら歩いていると、誰かとぶつかった

「キャッ!ごめんなさい!怪我はないかしら?」

『私こそ!申し訳ないです』

ぶつかった相手は私よりも背が高く、髪が桜餅色のあの人だった






「日和様に会えるなんて嬉しいわ〜」

私の目の前でニコニコしている彼女は甘露寺蜜璃さん。

「何を頼もうかしら〜、
日和様、ここのホットケーキは本当に美味しいのよ!」

『甘露寺さんはここのお店に詳しいのですね』

「へ!?いや、それは、その、伊黒さんと来てるからというか、伊黒さんがいつも誘ってくれるからというか…」

照れている甘露寺さんは、とてつもなく可愛かった


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