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高嶺の花

第1章 始まりは突然に


『疲れた…』

千栞は今日あったことをベットの上で振り返る。
殆どは陸上部の記憶しか無いのだが。



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「まずは1回タイムを計ってみよう!」

校庭に白線のラインを引き、100m先には部長がストップウォッチを持って立っている。

よーい、ドン!

部員の掛け声と同時に千栞が風を切るように駆け出す。

ビュン_____

「じゅ、10秒79!!」

陸上部一同からおぉぉぉ!!!と歓喜の声があがる。

すると椅子に座っていた顧問が
こちらへ向かってきて、泣きながら

「君は陸上部の救世主だ…
ありがとう…本当にありがとう…」

うっ、うっ、泣いている顧問にジーンとくる私以外の陸上部の皆。
ちらほら拍手の音が聞こえる
少々カオスである。

「2週間後の大会に向けて頑張ろう!!」

エイエイオー!!!


『エ、エイエイオー…』



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コンコン

目を閉じながらぼーっとしていると扉を叩く音がした


『ふぁい』

「千栞、ご飯だよ。早く下へおいで」

『はーい』

態々2階まで上がってご飯と告げてくれた父に感謝する。
このまま寝てしまってはお腹が空いてあの夢の途中で覚めてしまうかもしれない。

『いい匂い』

千栞は今日のご飯はなんだろな、と歌を口ずさんだ。






お風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭きながら携帯をいじっていると、夏帆からメールがあった。


夏帆:なな、鬼滅の刃って知っとる??

千栞:何それ、知らない。社会の範囲??

夏帆:ちゃうわ笑 今話題の漫画
大正時代の世界で人を食う鬼を倒す話

千栞:あね。それがどうしたの?

夏帆:ほんまにおもろいから見てみ。
これはバリおすすめする



千栞は夏帆に今度見てみると返信したあと
携帯の電源を落とした

『鬼滅の刃 ねぇ…』

千栞が見た時代も大正時代の雰囲気がした。
日光がぽかぽかしていて、暖かい日だったのを覚えている。


『さてと、寝るか』

眠気に襲われたは千栞はベットに入り目を閉じた。
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