社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
『大丈夫ですよ。それより私、こんなお高級な車乗ったことないんですよ。
座席もふっかふか!乗り心地最高!
人生で1回乗れれば良いなぁと思ってたら今乗れるとは!
待ってて良かったぁ、って思います。』
カ「そうか...今日はうちの本社案内の後に4週間過ごすホテルに連れていく。後は自由に過ごして貰って構わない。」
『メインドーナツ本社の画像見たことあります!凄く高くて大きいビルですよね?!』
カ「あぁ、...まぁ、うちのビルはこの辺りでは2番目のデカさだ。
1番は親会社の万国だ。」
『すごーい!他にも大手企業の会社がこの辺りにはあるはずなのに...』
カ「その大きさじゃないと足りなかっただけだ。大したことではない。」
『・・・成功者の考えは違いますね。』
車内で話し込んでいるうちに車はメインドーナツ本社に到着した。
2人は車から降りた。
『うぇ〜!た、たかーい!えっ?!てっぺん見えない!
地元のビルの何倍?
こんなに高い建物大丈夫なんですか?!』
カ「大丈夫だ。耐震もしっかりしてる。
台風にも十分耐えられる。」
『凄い!!!
あれ?荷物は・・・』
カ「あのまま持ち歩くのは邪魔になるだろう?
こちらで預かっておく。どっちにしても案内が終われば、あの車でホテルまで送る。
何か必要な物とかあったか?」
『いえ、今はありませんが・・・また送って頂けるんですか?』
カ「ホテルの手続きとかあるだろう?それ込みで案内してやる。」
『何から何まで...ありがとうございます。』
カタクリ案内のもと本社内に入り、場所や先々で会った社員と軽く挨拶をした。
一通り案内が終わり、社長室へ案内される。
室内は自分たちの店よりも広いと感じる程で、カタクリ用のデスクやイスも見るからに高級そうで、現在促されて座ったソファーもふかふかだ。
『カタクリ社長自ら案内していただき、ありがとうございます。
お手間かけさせてすいません。』
カ「俺がしたくてやった事だ。気にするな。」
秘書「(コンッコンッコンッ)失礼します。」
2人が話をしてる最中、室内に飲み物を持った女性が入ってきた。
向かい合って座る2人の前に紅茶が置かれる。
カ「椿姫、コイツは俺の秘書をしている、中山だ。」
秘書「中山です。よろしくお願いいたします。」