社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
約2時間半後新幹線が目的地に到着し、椿姫は新幹線から降り、改札を出た。
東京駅で待ち合わせて、メインドーナツ本社へ案内する。と担当SVの小林と話をしているため、椿姫は待ち合わせ場所である駅の出入口付近の柱前で待っていた。
『(うぅ・・・思ったより寒いな。地元ほどじゃないと思ってたけど・・・小林さん早く来ないかな?)』
そんな中、ロータリーに1台の高級車が入ってきた。
『(おおー!地元では見れない黒光りのお高級な車だ!
すごいなー、どんなVIPが乗ってるんだろう?
それともお迎えかな?)』
そんな思考にいた椿姫の目の前に高級車が停車する。
『(うえぇ!目の前止まった!なんで!
あっ!もしかしてVIPここから?!なら私邪魔じゃん!壁側行こう)』
椿姫がキャリーバックを引いて壁側へ移動しようとする時、車からとある人物が降りてきて椿姫は目を丸くし固まる。
カ「椿姫、すまねえ、待たせたな。」
目の前にいたのは今回の店長研修先のメインドーナツ本社 社長、シャーロット カタクリであった。そのことに椿姫は動揺する。
『えっ!あ、あ、カ、カタクリ社長?!何故ここに?!』
カ「本来の案内担当だった小林が急遽予定が出来てしまったらしくてな。できるだけ知ってる人間の方が良いだろうと思って俺が来た。」
『そ、そんな・・・お忙しいのでは?』
カ「大丈夫だ。今日の分は片付けてきた。」
『おおぅ。凄い。』
カ「そんなことより、会社まで案内しよう。
それがお前の荷物だな。おい、車に乗せろ。」
カタクリは運転手に椿姫のキャリーバックをトランクに乗せるように指示を出す。
カ「椿姫も車に乗れ。」
『うぇえええっ!い、良いんですか?!
こんなお高級な車に乗っても!』
カ「良いから乗れと言ってるんだが。」
『うぅ〜。こんな機会もうないかもしれない...し、失礼します。』
椿姫はカタクリのエスコートで車に乗る。カタクリも乗車し動きだした。
カ「すまねえな、遅くなって。どのくらい待ってた?」
『10分ぐらいですかね?でも寒いの慣れてるし、大丈夫ですよ?』
カ「...本当はもう少し早く片付けて、椿姫を待ってる予定だったんだがな。少し手間取った。」