社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第31章 心強い相談相手
椿姫と別れた彰子は1人、以前お世話になった店に足を運んだ。
♪♪カラン、カラン♪♪
彰子「はぁ〜い♪お久しぶり〜。元気してたぁ!」
「あきちゃん!久しぶりね〜。
もちろん変わらず元気よ〜!」
「あ、ママ呼んでくるわね?」
「あきちゃんも元気してた〜?」
彰子「もうバリバリ元気よ〜。
そこらの若造と変わらないくらいね〜。」
「あきちゃんも中々いい歳だからね〜。健康が1番よ。」
?「あら?ヴァナータ・・・アッキー?!
随分久しぶりね?
うちに来たってことは、メインドーナツに入社したんだね?
ヴァナタの手紙はちゃんと読んでいたわよ?」
彰子「あら、イワさん。お久しぶり〜。
イワさんも変わらなくて安心したゎ〜!」
彰子が昔世話になったと言った人物が、この店のオーナーであり、ママとしてお店を切り盛りしている、エンポリオ・イワンコフである。
この界隈では、彼・・・彼女をオカマ界の女王と呼んでいる。
イ「あら?
ヴァターシとヴァナタはそんなに年変わらなッキャブルよ!
それでどこか変わって・・・ハッ!うゔっ!!
いきなり心臓が・・・心臓が・・・」
「キャー、イワ様〜!」
イ「痛くなーい!ヒーハー!!」
「痛くないのかよ!」
「1本取られちゃったわね!」
「流石イワ様!」
彰子「イワさんも、本当の意味で相変わらずね?」
彰子はイワンコフと他従業員とのやり取りに少し呆れながら、言葉を零した。
イ「フフフ・・・ところで、アッキー、残念だったわね?
ずっと好きでそばに居た、彼女・・・椿姫って言ったっけ?
取られちゃって。
失恋ドンマイね。フフフ」
彰子「良いのよ。
あたしはあたしのできる限りのことをしたし、あたしが認めた男だから、安心してんのよ。」
イ「強がりを言っちゃって。
でも、相手がまさかあの男なんて・・・誰も叶いもしないわね?」
彰子「だからこそよ。
椿姫ちゃんを守れたのは。
彼じゃなきゃ守れなかった。
彼だからこそ、幸せにしてくれる。
彼が椿姫ちゃんを好きになってくれて良かったって、心の底から思ってるゎ。」
イ「ふーん。そう。
じゃあ今日はアッキーの気の済むまで飲んで行きなさい!」
彰子のこの日の夜は長かった。