社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
小林SVと話をした2週間後。
椿姫は新幹線に乗るため、改札を通り駅のホームにいた。
チケットは先週、メインドーナツ駅前店に届けられ、それを確認した彰子が会社の人間に見つからないように椿姫に届けられた。
彰子は会社が、4週間も椿姫がいないのはダメだ。
いくら金を積まれようが、アイツは常にうちにいないといけない。
あの馬鹿には変な知識を入れては碌なことにならない。
という会社の思考と、
チケット届かなければ行けないし、経費としても落とさないし、不要な金は渡さない。
当日になって体調悪いとか、本人が行く気無くなってしまったと報告すれば良いし、結果椿姫の信頼が失われ、執着しなくなり椿姫はずっとここにいるしかなくなるという計画を立てていた。
その会社の計画に彰子は気付いていたため、届いたというのを会社に伝えず、、椿姫に渡したという経緯だ。
もちろんカタクリにも新幹線のチケットは、無事に本人の手元に届いたと連絡をした。
椿姫が乗車する新幹線の到着を待っている中、彰子からメッセージが届く。
【 From 彰子 】
椿姫ちゃん、お見送り行けなくてごめんね~。
十分楽しんでいらっしゃい!
『フフ、彰子ママ・・・ん?』
続けてこんなメッセージが届いた。
【 From 彰子 】
カタクリさんに超甘えなさいよ!
向こうに行っている間に恋人になっていたりして~♡
青春ね~
恋愛面で何かあれば相談にのるわよ~♪
お土産楽しみにしてるわよ~!
カタクリさんによろしく~
『もう・・・彰子ママったら~
"そんなことになるわけないですよ!
行ってきます"
っと、これでOK!』
椿姫が彰子に返信をした後に、新幹線が到着した。
新幹線内に入り、チケットに表示されている座席を確認して座る。
『・・・ハァ。(あの人に会わなければ良いなぁ)』
椿姫はこれから始まる4週間の店長研修と、店舗巡回に胸を膨らませるのであった。