• テキストサイズ

社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第7章 計画



カ「...うちからの謝礼や援助より、アイツが少しでも長く自分の店で働いた方が利益が出ると読んだか。」

秘書「そのようですね。

実際、彼女が店にいるときと、いない時では売上が違います。
彼女の休みの日と出勤日を見比べるまでもないほどです。

SVの役職を与えれば口実などいくらでも言えます。

各店舗を毎日回り、その時間が確定されていれば、彼女を目当ての客が、この時間はこの店だと居場所がわかり、彼女のいる時間に店に行く。

そうして、各店舗の売上を同じぐらいずつ上げていると言えるでしょう。

それがあるから他の従業員の要望も聞けると。」

カ「.....アイツの要望などは何も通らないのか。」

秘書「はい。1部証言には彼女のエリア担当の上司の近藤さんから"今までただの社員だったんだから言うこと聞けるでしょ?"と言われていた様です。

そういう事があり、彼女の要望どころか、自由な時間も与えられないと。」

カ「.....もしかしたら、アイツの休みが無いのは売上だけではなく、余計な思考を持たせないため、かもしれないな。」

秘書「...と、言いますと?」

カ「人は余裕があったり、様々な情報があると、より自分の理想や、逃げ出したくなる傾向がある。

それを持たせないために、休憩や休みなどを極端に減らし、逃げ出したり、辞めたりする可能性を減らしていると考えられる。」

秘書「つまり、お金を生み出す存在を常に縛りつけようと?」

カ「あぁ、それと、一種の洗脳だな。

"ただの社員期間があったから、うちではこれが普通だ"と。

それと、俺の読みだとおそらくあの会社の本社エリアはSVに対してアイツほどの労働はさせていないだろう。

時間があれば本社のエリアに行くことになるだろう?
SVの役職なんだからな?

アイツも実際"本社のエリアにも自分と同じような存在は知らない"と言っていた。

本社とそのエリアを知らないのはおかしい。」

秘書「確かに、そうですね。」

カ「...時間を与えないと言うのも、変に時間を与え、男を作らせないようにして、結婚という会社にとってのリスクを減らす目的もあるかもしれんな。」

秘書「そう言えば、彼女は独身でしたね。」

カ「結婚すれば辞める可能性もあるし、残ったとしても子供が出来て辞めるか、産休に入らせないといけない可能性もある。」

/ 427ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp