社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第7章 計画
秘書「ある人は時給を上げてくれと言ったら、希望通りの金額に上がったことも。」
カ「・・・アイツの給料もその分支払われているのかも、調べる必要有りか...
支払われていればこの勤務形態に納得がいく。」
秘書「・・・・・社長、もう1つ気になることが。」
カ「なんだ?」
秘書「うちの"接客コンテスト"に関わることですが。」
カ「それは俺が店舗査定に行く前から気になっていた事だな。」
秘書「はい。あのコンテストは4年前の彼女の発表をきっかけに、より良い質の高い接客が各店舗で出来るようにと開催されました。」
カ「あぁ、あれはもともとやる予定を立てていたが、いつやるのか決めかねていたな。
あの発表をきっかけに、うちも動き出せた。」
秘書「...最初は役職のついていない従業員のみを対象として開催されました。
店長は全員就任前に2週間の店長研修を受け、その際に接客や経営についてをひたすら叩き込まれます。
また、店長以上の役職者も指導立場があるため、出来て当然なので対象外としていました。
発表当時、彼女は一般社員だったのでコンテスト対象者でした。」
カ「アイツは店を建て直したとしても、接客や経営などは営業しながら学んだと言っていたからな。
独自で学んだヤツは対象に入れていた。」
秘書「はい。そして、当初から彼女をうちに引っこ抜く目的もありました。
独学であんなに出来る人材はいないと、社長のお墨付きでしたからね。
その情報をどこからが聞きつけたのか、あの会社は発表のあとすぐ彼女をSVという役職に付けました。
他の会社に一般社員でいるのは勿体ない、とまぁ、その件についてはうちの人間も言っていた様ですが。
SVになったら対象外になり、引っこ抜かれることも無くなると考えたのでしょう。
急遽彼女をSVに仕立てました。」
カ「なぜそこまで、あの会社はアイツにこだわる?
引っこ抜いてもその分の謝礼と援助は、もっと手厚くうちからする予定でいたのに。」
秘書「..それに関しても、建て直し前から彼女が生み出すお金に目が眩んだと言えるでしょう。」
カ「・・・まさか。」
秘書「はい。彼女は建て直し前から、彼女目的でやってくる常連客がいました。
彼女のファン、ということですね。
数は日に日に増えていき、今ではその支えにより利益は膨大になっていった。」