社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第31章 心強い相談相手
『・・・うん・・・そうだね。
多分そういうタイプなんだと思う。
だから、今不安になってるな・・・
今は良いかも知れないけど・・・もしカタクリさんが私を、私のこと、飽きちゃったりしたら・・・
今の状態じゃ私を必要としてくれることなんて1つもない。
(ただ何もせずに、カタクリさんの隣にいるだけだから)
だから・・・何かしないと、カタクリさんのために出来ることを1つでもしないと、落ち着かないの。』
椿姫は膝の上でギュッと拳を握った。
今でも泣き出しそうに暗く、悲しい表情だ。
彰子は少し困惑したような表情で椿姫を見た。
彰子「(う〜ん。椿姫ちゃんの言いたいことは何となくわかるけど・・・でも、)
あのカタクリさんが、椿姫ちゃんのこと飽きるとか、考えられないわね?
むしろ、何を捨ててでも椿姫ちゃんを一生抱え込むように見えちゃうけど?」
『はぁ〜。
彰子ママ、私もそう思うけど・・・でも未来に絶対なんてありえないよ?』
彰子「あら、いやだぁ!
あたし、声に出てたかしら?」
『声に出てたし、表情も全部語ってたよ。』
彰子「あらっ!!(ガーン」
『・・・ママ。
私この先が1番怖い。
今が今までの人生で1番幸せで、手離したくないぐらい・・・ずっとそばに置いておきたいほど、彼と・・・カタクリさんと一緒にいたい。
それはこの先変わらないと思う。
でもね、それと同時に・・・同じくらい怖いの。』
彰子「怖い?」
『この幸せがいつか無くなる時が怖い。
さっきも言ったけど、未来に絶対はない。
死ぬ時までずっと一緒かもしれないし、明日突然別れることになるかもしれない・・・
カタクリさんに何かしてあげることもない、彼に対しての存在意義になっていない私は、いつ切られてもおかしくないの。』
彰子「ふー」
少し呆れた様な声を出す彰子。
『それに』
彰子「?!」
『カタクリさんの家・・・あのシャーロット家からしても、私なんてただの一般人・・・いや、それよりも弱い立場の存在。
(親も姉妹も親戚も友達も・・・帰る家(実家)も無いんだから。)
カタクリさんのためにも、シャーロット家のためにもならない私は、1つでも多くためになることをしないと、1日でも長くカタクリさんの近くにいれないから。』