社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第31章 心強い相談相手
彰子「・・・確かに。
カタクリさんの思考は読めないほど完璧ね。
椿姫ちゃんのその反応からしても、本当に良くしてくれてるのね?
あたし、安心しちゃったわ。
でも・・・完璧だから、色々良くしてくれるから好きになった訳じゃないんでしょう?
カタクリさんのこと、そう言ったの無しで好きになったんでしょ。
なら、堂々としてないとね。」
『え?
彰子ママ、一体何を?』
彰子「バカね。
何でもお見通しよ?
アンタ、カタクリさんに良くしてもらい過ぎて、不安になってるんでしょう?
自分はこのままで良いのか?
してもらってばかりで、何か返さないといけないのか?
ってね。
本当、あたしたちは何年一緒にいるんだかって話しよ?
あたしは、昔からいつも無理してた椿姫ちゃんをずっと見守ってきたのよ?
だから、椿姫ちゃんの思考なんて、一目見ただけで分かっちゃうんだからね!
("惚れていた"いや、"惚れている"からね。)」
『彰子ママ・・・
でも、私はカタクリさんのために何か出来ることなんて何も無い。
カタクリさんは"そのままの私で良い"って"何もしなくていい、そばに居るだけで良い"言ってくれるけど、本当にそれでいいのかな?
与えられてばかりじゃ、わからなくなるよ。
・・・私だって、カタクリさんのために何かしてあげたいのに・・・
"彼女"ってこういうものなのかな?』
言って顔を俯かせる椿姫。
彰子はケーキを1口食べ、ドリンクに口を付ける。
喉を潤しつつ、先程の椿姫の言葉に、椿姫が今最も欲しい言葉を探す。
ちらりと椿姫を見るといまだ顔を俯かせたままの姿に、安心させるように優しい声音で話し始めた。
彰子「・・・交際って色々な形があるし、"彼氏"とか"彼女"の立場や立ち位置もそのカップルによっては様々あるゎ。
お互い対等にいたいっていうカップルとか、どちらかが尽くして尽くされて、互いに支え合ったり、冷めてるように見えるけど互いにわかりあっていたり・・・様々ね。」
『・・・』
彰子「カタクリさんは恐らく尽くしたいタイプで、椿姫ちゃんは・・・そうね。
支え合いたいんじゃない?
されてばかりじゃ、嫌なんでしょ?」