社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
『おやつの時間?なぜそんな時間が?』
カ「彰子とかから聞いてないか?
店長研修の通例なんだが、おやつの時間はただ菓子を食べる訳ではなく、メインドーナツの商品を食べて、どういう味か美味しい状態とは?というのを考えながら食べて貰う。
研究、といったところか。」
『あぁー、なんか言ってた気がします。
自分の舌でも確かめろってことですね?』
カ「そういうことだ。
とりあえず、明日は手ぶらでも大丈夫だ。
資料等はこちらで全て揃えている。」
『筆記用具などは?』
カ「必要ない。
それも含めて用意している。」
『さすが、大手企業。持ち物、書いていない理由がわかりました。』
カ「店長研修は明日15日~28日だが、間に2日程休日を入れる。
一気に詰め込んでも知識として入らないからな。
いつもそうしてる。」
『えっ!お休み貰えるんですか?私も?』
カ「あぁ、休みなくてもお前の場合は出来るだろうが、環境も変わる。こういう時ぐらいはゆっくりしろ。」
『凄い対応....あっ!研修は9時~18時なんですよね?
朝は良いとして、18時以降のその日の研修が終わった後は、何かあるんですか?
どこかの店に勤務とか?』
カ「終わったら自由時間だ。
研修期間は店舗に入るなどは無い。
研修1本でやってもらう。」
『えっ!私こんなにゆるゆるで良いの?
お金全部支払って貰ってるのに?』
カ「休みもなく、1日で3店舗回ってた今までが異常なんだ。
研修中も1日8時間、休みは週1~2日。
一般サラリーマンでも普通の勤務時間だろう?」
『えっ!あっ、そうですね。』
カ「(15時...5分前か)
椿姫、もうすぐメリエンダ...おやつの時間だ。
話の続きは菓子を食べながらだ。」
『?普段もメリ、エンダ?の時間を作ってるんですね。』
カ「あぁ、本社内での15時のメリエンダは必須になっている。
ほとんどの目的はうちのドーナツの研究だ。
まぁ、たまに他の菓子を調査として食う場合もあるが。
これは業務としても扱っている。」
『なるほど〜。では私もドーナツを頂けるんですね?』
カ「ドーナツは明日からだ。
今日は特別なものを用意した。」
そういった直後、女性が2人お菓子の乗っているだろうカートを引きながら室内に入ってきた。