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女の子は嘘と魔法でできている

第13章 愛情不足 みなみside


昔からゆいなは愛され不足だった、母親がいなくなってからは父親と二人暮らし、父親は海外にいることが多くゆいな自身寂しい思いをたくさんしただろう

「私は椚ヶ丘中学受けるんだ!受かったら褒めてくれるかなぁ」

ゆいなは父親に愛されていた。確かに血のつながりのない父親だけどゆいなのお父さんはゆいなを本当の娘のように愛していた。ただゆいなに不自由させたくないとお金を稼ぐ、それがゆいなのためだと思って必死に働いてたのも知ってたから責めなかったし俺は尊敬してた

「みなみくんいつもありがとう、今日はみなみくんも一緒にどうかな?おでかけ、いつものお礼をさせてくれないか?」

定期的に帰ってきてゆいなとの時間も作るしすごくいい人だった

「ゆいなちゃんまたお父さんが仕事行ったら泊りに来るんだよ」

思えば父さんも異常にゆいなに優しかったのは父親としての役割を果たすだだったんだと思う

だからゆいなは愛されるがわかってなかった、いつも人の顔色伺うようないい子ちゃんでいて窮屈に感じてることですら自分のことなのに気付いてなかった。だから1番そばにいた俺に依存してしまったんだと思う

「みなみくんずっとそばにいてね!私みなみくんがいないと生きていけないかもしれない」

「うん、そばにいるよ」

たぶん俺のこの思いは恋じゃなくて家族愛だったんだ、なのに知らなかったせいで恋だと錯覚した
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