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女の子は嘘と魔法でできている

第13章 愛情不足 みなみside


人前ではいい子になるゆいなも俺の前になると変わる

「受験怖い…できない…」

「頑張るの苦しいよぉ…」

よく弱音を吐いて泣いてる時もあった。俺しか知らないゆいなの姿

「私のこと好き?」

「好きだよ。どうしたんだよいきなり」

「なんか不安になった、いなくならないでね。ずっと好きでいてね」

定期的に好きかどうか確認してきたり、俺だってゆいなのこと好きだからかわいいなとかしか思ってなかった

「誰にも嫌われたくないみんなに愛されたい、やだいなくならないで」

「大丈夫だから、そんな泣くなよ」

小学高学年からは泊まりの回数も減った。ゆいなの受験の邪魔もしたくなかったし、ただ時々様子を見に行くと泣いたりしていることが多かった。理由は寂しい、愛されたいばかりだった。よく考えたらゆいなは愛されたい欲が人よりも強かったのかもしれない、それに気づかない自分が嫌だった。だから大事にするって決めた、なのに俺たちの関係は壊されることになる
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