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女の子は嘘と魔法でできている

第13章 愛情不足 みなみside


「俺とゆいなって元々付き合ってたんです。中2の夏終わるくらいに。俺からはじめて俺から終わりました。…俺たちは幼馴染であると同時に兄弟のように育ちました……俺たちは絶対に結ばれちゃいけない関係だったんです」

「反対でもされましたか?」

「…真実を知ってしまったんです。ゆいなと俺は本当に兄妹だったんです」

「え…」

「そ、それって血縁関係者だったってこと…?」

「はい、ゆいなは俺の父さんとゆいなの亡き母親の子だったんです」

まだ本人には言えてない真実

「ゆいなはまだ知りません。でもいつかこの話を知る日が来る。だからその前に別れて、俺のこと嫌いになって知る方がいいと思いました」

だから俺はゆいなを騙した

「ゆいなは別れた後も俺を諦めずに好きでいてくれました。だから提案しました。俺は最低な男になりました。恋愛するよりもセフレがほしいと。体だけの関係の子の方が魅力的だと……嫌うと思うじゃないですか、引いて俺を避けはじめる、そう思ったんです。でも違った」

ゆいなは目の色を変えた

「俺の好みになるからってしがみついてきました。ゆいなはすでに壊れはじめてたんです。前のゆいなとは違って何かに怯えてるような不安そうなゆいなを俺には見捨てられなかった。一応妹なんで見捨てられなかったのかもしれません…」

違う…見捨てられないじゃない











見捨てたくなかったんだ



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