第12章 多重人格 貴方side
家に戻っていたらみなみくんと見慣れた制服の人たちがいた、どうしようか悩んだけど1番はここから追い出すことならやることはひとつ
「ねぇ、なにしてるの?」
私だってバレないように冷静に、私は今アゲハなんだから
「うわっ!!」
「だ、だれだ…?」
「あ、お、お姉さん!お久しぶりです!!日本に帰ってきてたんですね!!!ゆいななら部屋にいると思いますよ!」
「あ、うん」
みなみくんは焦った声を一瞬だしたけど瞬時に対応してくれた、さすがみなみくんだなぁ、、あれ、アゲハってどんな感じだっけ?わからない言葉が出てこない
「久しぶりの日本どうですか?ゆいなとはなにか話しました?」
そんな私を察したみなみくんは私に話題を振って早く家の中に入れと合図してきた。私はそれに従ってみなみくんだけ取り残した
「中入りな、中で話す。他の子たちはちゃんと帰りなね」
無理矢理中に押し込みみんなから離れた、バレることはないと思うけどさすがに私が疲れてしまう、逃げるように家の中に入ると腰が抜ける
「大丈夫か?」
「うん…メイク落としてくる」
「おう、じゃあ俺はキッチン借りるな。試作食べてくれるんだろ?だから夜一緒にいたいって誘ったしな」
「もちろんだよ!!」
一緒にいたいは私のとはきっと意味がちがう、でもみなみくんにとって1番は私。この前証明してくれた。だから今はまだむりだけどいつかきっと私たちが結ばれる。その日まで私はみなみくんのタイプでいたい、だからみなみくんの好きなタイプの女になる
「…今日は愛してくれるかな」