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女の子は嘘と魔法でできている

第8章 仲がいい理由 貴方side


「なぁ姉ちゃん」

「…」

「無視すんなよ〜」

ガッ

「いや…」

いつものように格好を変えて夜遊びをしていたら絡まれてる女の子がいた

「かわいいし俺等と遊ぼーぜ?」

「ちょっとでいいからよ、な?楽しいところ連れて行ってやるよ」

「はなしてっ…」

変な正義感とこの格好が私に勇気を与えた

「お兄さん等、嫌がってるじゃん」

「はあ?なんだテメェー!」

「おい、やめろ。…姉ちゃんもいい顔してんじゃん、一緒にくるか?」

「その子離してあげて、嫌がってるでしょ。警察に連絡してもいいならそのまま離さなくてもいいけどさ」

スマホの画面を見せつけると怒鳴り出した

「テメェ!!!」

「さーん、にー、いー…「わったよ!!!」」

不良達は警察にビビって逃げて行った

「バカみたい、逃げるくらいなら最初からしなければいいのに」

「あ、あの!」

「あ、大丈夫?こんなところ1人できちゃダメだよ!!」

かわいいから狙われちゃうでしょ
しかもいかにも遊んでそうな人の格好してるから余計に狙われちゃうよ

「ありがとうございます!」

「いえいえ〜」

「お礼したいです、連絡先交換してもらえますか?」

「いいよいいよそんなの」

「でも…」

「じゃあちょっと付き合ってよ、私嫌なことあったからストレス発散したーい!!それがお礼ね?」

どうしても言う彼女を断れなくて失恋の傷を癒すために付き合ってもらうことにした

「名前なんて言うの?」

「有希子って言います」

「有希子ね、なんか見た目とは違っておとなしいんだね」

話してみるとイメージとは違って少し新鮮で、でもそっちの方がなんか似合ってる気がした

「あ、、うん」

「そっちのがいいよ、無理に変える必要ないし。有希子は有希子の自由に生きたらいい」

少しぶらつくのに付き合ってもらって駅で別れる

「また会えますか?」

「いつでも連絡して」

私も有希子となら仲良くなれる気がしたから
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