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女の子は嘘と魔法でできている

第8章 仲がいい理由 貴方side


1人で街中に出て行くことが増えた

「ねぇひまなの?ずっとひとりでいるよね?」

「俺らと遊ぼうよ」

窮屈に思ったこの制服も脱いで歩いた遠くへ行きたくて
帰るのはいつも12時をすぎる頃だった
毎日1人になれるところを探しては泣いていた
だってわたしは最愛の恋人に振られた

「俺らはもう元の関係に戻った方がいいと思う」

「え、?」

「ごめん、じゃあな」

「まっ…」

ちゃんと理由も聞けなくてそのまま終わった恋だった
突然のことで信じられなくて信じたくなくて
時が止まったみたいに毎日に色が無くなった
私にはあまり友達がいなかったのも事実
1人だけ受験して中学が変わって仲良かった子たちとも関わらなくなった、中学でも一緒にいる子はいるけど気が合うわけでもなかった、面白くない3年E組の先輩たちいじりを笑って上っ面だけの関係がわかりやすいほどで私自身その子達を信じたいとは思えなかったのも悪いんだけどね…
誰も知らない私の恋愛誰にも言えない私の事
全てが息苦しくてたまらなかった
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