第6章 多重人格
「有希子、私は間違ったことしてないよね?ねぇそうだよね!!」
いつもの百瀬さんとは本当に別人で人格が変わったみたいで俺たちも声が出なかった
「こんなことしていいわけがありません。彼氏だけ、特定の人だけのようなら先生も見逃したかもしれません。でも姿を変えて多数の方と関係を持つということはさすがに見逃せられません」
写真の中をよくみると俺たちがよく知ってる人物がいた
「みなみ…くん…」
「彼は彼女がいるのに百瀬さんと関係を持っています」
「百瀬さん!!なにやってんの!!!」
思わず声を張り上げてしまった
だって…だって…
「好きなんでしょ!!こんなことしたら一生好きな奴になんてなれないよ!!むしろずっといいように扱われるだけだよ!!!」
「わかってるよ!!間違ってること!!でも、でも!!愛されるにはこれしかないの!!!わかってよ…」
「なに言ってんの…」
「だって彼女がいてもこういう関係でいれるのは私が1番大事だからでしょ?私は愛されるために!愛されたいから!!!」
「目を覚ましなよ!!そんなの幸せでもなんでも…「幸せだよ!!!!」」
「なんでわかってくれないの?私は間違ってない!!!……赤羽くんも私のこと抱きたいの?抱かせてあげよっか?」
「俺はそんな愛のないものいらない」
「せっかく好きな私を抱けるチャンスなのに、もったいなーい」
「百瀬さんさそれが幸せとかバカなの?愛されてないよ。なんっにも愛されてないよ」
「愛されてるに決まってるでしょ!!みーんな愛してくれてるよ!!」
「じゃあ聞けば?ほらはやく。そんな自信あるならここで証明してよ」
「…いいよしてあげる」
百瀬さんは電話を一人一人かけていった