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女の子は嘘と魔法でできている

第6章 多重人格


ピンポーンとチャイムの音だけ響いて反応がなかった

「ど、どうしよう…」

「ゆいなが倒れてたら…」

「鍵も開いてねーしどうしたら…」

庭に行くかとか色々方法を考えていた
とにかく百瀬さんの安否さえ確認できたら…

トントンかたをたたかれた

「なに…ってみなみくん」

「どうも、どうしたんですか?ゆいなになんか用ですか?」

「体調悪いみたいで今日休んでて心配で様子見に来たんです…連絡もとれなくて…」

「あー……大丈夫ですよ。俺が買い物とか行きましたし、みなさんはそんな気にしなくても、あとは俺が看病しておくんで」

「え、でも…」

「俺たち幼馴染なんで本当に大丈夫ですよ」

「少しだけゆいなにあわせてください、私どうしても心配で…」

「ゆいなも体調悪いので、今日はお引き取りください」

なんでこんなにも止められるのかがわからなかった
そんなに体調が悪いのかそれとも何か他に会えない理由があるのか

「ねぇ、なにしてるの?」

「うわっ!!」

「だ、だれだ…?」

「あ、お、お姉さん!お久しぶりです!!日本に帰ってきてたんですね!!!ゆいななら部屋にいると思いますよ!」

「あ、うん」

「久しぶりの日本どうですか?ゆいなとはなにか話しました?」

「中入りな、中で話す。他の子たちはちゃんと帰りなね」

百瀬さんのイメージとはほど遠いお姉さんでみごとにかえされてしまった

「会えなかったね…」

「まーしゃーないよな〜。家族が帰ってきたみたいだったし」

「ていうか!百瀬さんってお父さんと2人じゃなくてお姉さんもいたんだね!」

「いやそんな話聞いたことねーけど…」

「言えない理由があったのかな…」

「まあ百瀬さんとは雰囲気違ったしね」

匂いは同じ甘い匂いだったけど
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