第6章 多重人格
次の日には百瀬さんは学校に来ていた
「ごめんね!返信できなくて!!みんなも家に来てくれてたんだよね!話聞いたよ!本当にごめんね!!」
「ぜんぜん!無事でよかったよー!」
「ていうか百瀬さんはお姉さんいたんだな」
「…あーうん、一応…」
お姉さんの話はあまりしたくないのか俯きがちに話していた
あんまり仲良くないんだろうななんて勝手に想像した
「雰囲気違いすぎてびっくりしたよ〜!!」
「お姉さんいるなら教えてくれてもよかったのに」
「ごめんねー!あんまり家に帰って来ない人だからさ!忘れちゃってくれるとたすかる!!」
「えー!なんで!!!せっかくだから仲良くしたかったのに」
「…もう会うこともないよ。だから忘れて」
その言葉の本当の意味は俺にはわからなかった
ただその時はもう海外へ戻ることだと甘く見ていた