第6章 多重人格

「あれ？百瀬さんは？」

「体調悪いみたいで休むみたい」

「えぇ！体調悪いの！？大丈夫かな。」

「そういえば百瀬って今親父さん海外だろ？」

「そうなの？でもお母さんいるでしょ」

「百瀬の話知らねーの？あいつ母親いねーよ。小さい頃に亡くなったらしいぜ」

「えっ！！！！じゃあ今1人でってこと？」

「そういうことだろうな」

「心配だよ！！！神崎さん百瀬さんの家知ってる？！」

「うん、前に一回だけ行ったことあるから、なんとなくなら…」

「放課後にみんなでお見舞いに行こうよ！！」

「たしかにそのほうがいいかも…倒れてたら不安だしね」

「でもいきなり大人数で押しかけちゃ悪いんじゃない？」

「確かに…でも心配だし…」

「ゆいなに聞いてみようか？」

「おねがーい！！」

朝に神崎さんが連絡したはずなのにお昼になっても返信が来ることはなくましては夕方になっても返信はなかった
電話しても繋がらない、それが俺たちを一気に不安にさせた

「た、倒れてるんじゃ…」

「とりあえず急いで様子だけ見に行こうぜ」

「うん、何かあってからじゃ遅いしね」

俺たちは足早に百瀬さんの家まで向かった