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女の子は嘘と魔法でできている

第5章 甘い匂い


「結局会えなかった…」

「1時間くらい待ってたんだけどなー」

「明日会えるだろうし神崎さんが気にすることないよ!!」

「うん…そうなんだけど、心配で……」

フワッとまたあの甘い香りがした
振り返ればぜんぜん知らない人だった

「香水…」

たぶん香水だと思う
この香り人気なのか、百瀬さんにもあのギャルにもさっきすれ違ったカップルからも香った
この甘い匂いは嫌いじゃない、すごく落ち着くし好きなんだけどいろんな人から匂うから勘違いしてしまいそうになる
俺の好きな子じゃないのか………なんて…


「香水がどうかした?」

「あぁいや、なんか嗅いだことある匂いだなーって」

「匂い?」

「匂いしなかった?甘い匂い」

「僕はあんまり…」

「え、めっちゃすごかった気がしたけど…」

「僕の鼻がおかしいのかな?カルマくん鼻いいんだね」

「なのかもね」
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