第5章 甘い匂い
あー昨日の人が気になってモヤモヤする
誰に似てんだよ
ドンッ
「ご、ごめっ赤羽く…ごめっごめんね」
「いやこっちこそごめん」
「カルマ最近よくぶつかるな〜」
「百瀬さん大丈夫?」
「平気!全然平気!ごめん!ほんとごめん!!!」
あたふたしながら会話してるんだけどなんか似てる
あ、昨日の女の人は百瀬さんに似てたのか
いやでもあの人はあたふたしてなかった
静かに下を向いてて…
「ゆいなまって…」
「有希子ごめん、!用事あるから、!!バイバイ」
走って山道を下る姿にまた引っかかった気持ちになる
なんなんだろうこの感じ
「ゆいな…」
「か、神崎さん大丈夫だって!すぐいつもみたいな百瀬に…」
「う、うんそうだよね…」
「カルマくんはちゃんと前見なきゃだね」
「そうだよね、2日連続はやばいよね」
「うん、気をつけよっか」
「そのつもり」